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ニューヨークカメラマン日記 Vol.2

2016.06.10 制作技術

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■ オバマ大統領 広島訪問!

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5月27日夕方、現職のアメリカ大統領としてはじめて「被爆地」広島を訪れたオバマ大統領。
このニュースは日本国内に限らずアメリカ国内でも大きな関心が寄せられました。

オバマ大統領の広島訪問を前に、アメリカが日本を攻撃した「広島」、日本がアメリカを攻撃した「ハワイ」。

ハワイに日本の総理大臣が来ていないのにもかかわらず、アメリカ大統領が広島を訪問することに関して、アメリカの人々は「どのような感情を抱くのか?」、「広島訪問は賛成か?反対か?」 
などの意見を伝えるため、私は夕方の番組「news every.」の取材でハワイに行きました。

■ ハワイでは今でも戦争の爪痕が

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日本では人気の観光地で、ビーチで泳いだり、サーフィンをしたり、楽園の島ハワイ。
そんなとても平和な島が太平洋戦争の開戦の土地となりました。
私も本当にここで、戦争があったのか?と思ってしまいました。
しかし、戦争の痕跡は確かにありました。

日本の攻撃を受けて10分ほどで沈んだ戦艦アリゾナは、戦後70年以上経った現在も、真珠湾の海底に沈んでいます。
今でもなお1000名以上の犠牲者が船内に残されていたり、毎日タンクの油が海面に出てくるなどの話を聞き、日本人として複雑な心境になり、戦争の悲惨さを痛感しました。

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日本の攻撃で真珠湾に沈んだ戦艦アリゾナ 真珠湾上空からの空撮

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  零戦による攻撃の痕を撮影する筆者

私は以前、広島の平和記念資料館にも行きましたが、そのときは「アメリカが憎い」と思いました。
真珠湾で一緒に見学しているアメリカ人も同じように、「日本人が憎い」と思っているのかと考えると、胸が締め付けられました。

ハワイには他にも零戦による攻撃の痕も残されていました。
その場所で、私は報道マンとして、一方的な感情に捕らわれず、いろんな観点から物事を見て、撮影する大切さを考えさせられました。

安倍総理もハワイを訪問することがあるのか?
関心を持ちながら、引き続き注目していきたいと思います。


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