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■ 第72回 国連総会
国際連合(国連)は第二次大戦後の1945年に設立された国際機関で、その本部はニューヨーク・マンハッタン島の東側、イーストリバーに面した場所にあります。
国連では定例で毎年9月中旬に総会を開催しますが、今年もこの国連本部で9月12日から第72回目総会が開かれました。
アメリカのトランプ大統領はもちろんのこと、フランスのマクロン大統領、イギリスのメイ首相、韓国の文大統領など、初めて出席する首脳が多かった今年の国連総会。
国連本部では撮影が許されている場所が数少ないため、各国首脳を撮影するのは本部のエントランスが多くなります。
ここではいろいろな国の代表団が行き交い、国連総会が「国際会議である」と実感できる場所です。
国連総会に合わせて、国連安全保障理事会(安保理)で日本の河野外務大臣なども参加する閣僚級会合も開かれました。私は国連安保理が開催される都度取材をしていますが、さすがに閣僚級が集まると同じ議場でも迫力が違います。
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北朝鮮問題が最大のテーマになったのが、今年の国連総会での首脳や閣僚による一般討論演説でした。
総会前に開催された安保理で、北朝鮮への原油の輸出制限などを盛り込んだ「追加制裁決議」が採択されたため、総会ではそれに対する北朝鮮の出方が注目されていました。
総会で大統領就任後初めて一般討論演説をしたトランプ大統領は、北朝鮮を「ならず者国家」と決めつけ強い調子で非難、金正恩委員長を「ロケットマン」と揶揄しました。
それに対し金正恩委員長も3日後の声明で「私自身の全てをかけて妄言の対価を必ず支払わせるであろう」と威嚇しています。
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今年は例年以上に北朝鮮が注目されましたが、李外相がいつ本国に帰るのか・・、カメラの前で喋ってくれるのか・・などの情報も全くなく、状況がわからないなか、李外相が宿泊しているホテル前で行われた会見には日韓のメディアはもちろん、アメリカのメディアも駆けつけて現場は騒然としました。
会見後、李外相は一度車に乗ってもなかなか発車しません。
しゃべり足りなかったのか、李外相が車を降りて、もう一度しゃべるなんてことも!
気を抜けない取材です。
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ニューヨーク市内もトランプ大統領の滞在中は厳重な警備体制が敷かれ、道路を封鎖して両端にフェンスを張り巡らせたり、通行止めで大渋滞が起きたりして、普段であれば15分で移動できる距離に1時間掛かったりしました。
普段市内ではなかなか見られない警察車両がたくさんいるのも、この時期でしか見られないニューヨークの光景となっています。
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一年に一回、ニューヨークに各国首脳が集まる国連総会。
9月のニューヨークへ来てみませんか?
交通渋滞はありますが、普段見られないものがいっぱい見られますよ!
国連本部見学ツアーもあります!
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中継前の筆者 |
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