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ニューヨークカメラマン日記 Vol.7

2017.09.11 制作技術

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■ ハリケーン・ハービー・被災地取材

8月後半にアメリカ南部テキサス州を直撃したハリケーン・ハービー(Harvey)。
熱帯低気圧になっても威力は凄く、アメリカ第4の都市・ヒューストンの近郊では、水没や冠水の被害が拡大しました。NBCテレビによると、死者は63名、被害家屋は10万軒以上に上りました。

生死が掛かっている状況で取材を受けるのは、被災者にとって負担となりますので、押し掛けるマスコミは彼らにとっては邪魔な存在であることは間違いありません。
しかし、いま起きている物事を伝えることの大切さを感じ、「安全第一」を心がけてテキサスに入り、ハリケーン被害の取材をしてきました。

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浸水して動けなくなった車 住宅街の道路も冠水

■ 実際に現地に行ってみると

自然災害で大きな被害が出ている地域なので、現地に行って取材しようとしても、なかなかスムーズには進みません。最初はニューヨークからテキサス州ヒューストンに直接入ろうとしましたが飛行機が欠航。そこで飛行機が飛んでいたテキサス州の州都オースティンから、車で200km以上離れたヒューストンを目指す事にしました。

オースティンに着いた時はそれほど雨は強くなく、道路の冠水などはありませんでした。しかしヒューストン市に近づくと、牧場で飼われている牛の脚が水に浸かっていたり、冠水している箇所が多くなっていきました。

なんとかヒューストン市内には入れたものの、道路が冠水したり陥没したりといたるところで通行止めになっていました。また、市内では広範囲で洪水が起きており、浸水して動けなくなった車が放置されたり、上流から流れてきたであろう流木が大量に転がっていました。

ここは元から川だったのか...? それとも住宅地? と悲しくなる場所もありました。
現地では日本と同じように昼夜問わず、携帯電話に注意報が送られてきて緊張することも多々ありました。

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通行止めの様子 冠水した公園

私は以前、沖縄県南大東島で勢力の非常に強い台風の取材を経験しましたが、その時と比較してもアメリカのハリケーンはスケールが大きく、広範囲に雨が降り、さらに降水量が多く感じました。

今回取材して、他州から自家用ボートを持って助けに来た人がいたり、知らない人同士の助け合い、アメリカ人の団結やボランティア活動など、「おもいやりの心」をとても感じました。

この文を書いている今も、メキシコで大地震が起きたり、さらにフロリダにも巨大ハリケーン・イルマ(Irma)が直撃したりと自然災害が頻発。
日本でも今年は大変な水害や地震が起きていますが、アメリカも同様で、「地球はどうしちゃったんだろう?」と思う日々です。

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取材中の筆者


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