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ニューヨークカメラマン日記 Vol.5

2017.02.03 制作技術

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■トランプ大統領 誕生!!

image1.png2017年1月20日。ワシントンDCは曇りで時折小雨が降るあいにくの天候。この日、第45代アメリカ大統領就任式が行われ、ドナルド・トランプ大統領が誕生しました。

就任パレードに向かう道路は、ブロックで封鎖されたり、セキュリティーチェックポイントが設けられたりと、厳重な警戒態勢が取られていました。

■トランプ支持とトランプ不支持

今回私は、就任パレードルート横で行われていたトランプ不支持デモ会場を取材しました。

image2.jpg当日、朝7時ころに会場に行くとトランプ不支持のデモ活動はすでに始まっていました。
パレードの時間が近づいてくると、デモ会場には人が増えてきました。その後午後4時頃にトランプ大統領がパレードで通ったときは非常に大きなブーイングに包まれ、デモ会場は大混乱となりました。

image3.pngパレードに先立ち行われた、トランプ大統領の宣誓式では、沿道に設置されたスピーカーから宣誓の音声を聞けるのですが、聞きながら号泣する人や頭を抱える人など、悲しみに包まれていました。
一方では、トランプ支持の人々は拍手をし、喜び合っていました。
この両極端な「悲しみの感情」と「喜びの感情」が入り混じったパレード会場は、とても不思議な空間でした。

■デモ隊、一部暴徒化

就任式当日のデモ活動は過激になり、店舗の窓ガラスを割ったり、車に火を放ったりと一部が暴徒化しました。

image4.png全米各地でもデモは行われたようですが、私が取材していたワシントンDCでは、トランプ不支持のデモ隊と警察が衝突し双方興奮状態となり非常に危険な状況でした。

このような興奮状態での取材は非常に危険です。急に殴り合いが始まったり、暴徒が石を投げ出したり、催涙スプレーを掛けたりと、5秒後に何が起きるか分からない状況が続きます。

撮影する時は「近づきすぎず、遠からず」という距離感が難しく、安全第一を心がけながら取材を続けました。

image5.jpgトランプ大統領、誕生...。
この取材で私は「アメリカの分裂」を見ました。
このあとアメリカは団結できるのか、それとも分裂が深まり対立し合うのか。

就任時、歴代最低支持率でスタートしたトランプ大統領が、今後どのような政権運営をし、日本と関係を築いていくのか注目してください。











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