10月中旬、だんだんと日も短くなり、朝夕は肌寒さを感じるようになりました。季節の変わり目、風邪などひかぬよう、より一層体調管理に気をつけていきたいと思います。
新入社員の現場リポート3回目は、編集志望の矢嶋が担当します。
■ SKYスタジオ
CS放送である「日テレNEWS24」が、報道フロアの更新工事に伴い、ニュース2サブ(以下N2サブ)から15階のSKYサブに引っ越して、早2ヶ月が経ちました。(詳しくは前回、前々回の新入社員リポートをご覧ください)
汐留日テレタワー内には様々な大きさ・形のスタジオがありますが、SKYスタジオは特殊で、ガラス張りになっているため都心の眺望を楽しむことができます。晴れた日には東京タワーがとてもきれいに見えます。
他のスタジオと比べるとかなり狭いのですが、そこにセットや照明を組んで、限られたスペースの中で生放送を行っています。
■ SKYスタジオで収録している番組
日テレNEWS24では月曜日の朝に「マーケットナビ」、月曜日から金曜日の夜に「デイリープラネット」という1時間のニュース番組を生放送でお届けしています。報道スタジオ更新の間はSKYスタジオで行います。
N2スタジオでは3台のカメラを使用していましたがSKYスタジオへの引っ越し後は2台に減りました。スイッチャーさんによると、「カメラ2台でのカット割りになり、以前と比べると制限があるが、スタジオの狭さを感じさせないよう奥行きのある画作りを心がけている」そうです。また通常の30分ニュースの中での気象コーナーは新人にカメラを任されることがあります。サブコンとの連絡手段であるインカムで指示を受けながら画面サイズを決めていくのですが、まだカメラの操作も完璧にとはいかず、練習が必要です・・・。
■ 日テレNEWS24のL字画面
ところで、私たち新人のサブコンでの業務には、放送を監視するマスター業務があります。日テレNEWS24には通常の放送時には「L字画面」というものが表示されています。
L字画面というのは、テレビ放送されている映像を縮小し、余白部分に情報を提供するもので、地上波放送では台風や大雪などの自然災害のときに多く用いられています。災害時に警報や交通情報などが字幕情報で提供されているのを、よく目にするかと思います。日テレNEWS24のL字画面では、時刻、天気、円相場など、文字情報でのニュースが常時表示されています。
マスター業務で監視をしていると、たまにイレギュラーな運用になることがあります。先日マスター業務についた際、ゴルフ中継の生放送に切り替えるということで、このL字画面をオフにする作業が発生しました。
L字をオフにするというのは私自身初めてのことだったのですが、なぜそうするのでしょうか?
■ L字画面をオフにする意味
日テレNEWS24では、通常のニュース以外にも、記者会見やスポーツ中継を生放送することがあります。L字画面をオフにする作業は、現在は主にゴルフ中継やJリーグ中継などのスポーツ中継を放送するときに発生します。なぜスポーツ中継の時にL字をオフにするのかを制作の方に伺ったところ、「スポーツはニュースと違ってカメラの動きがある。その動いている画の向きと逆にL字の文字が動くのが見づらい。視聴者からそのような問い合わせがあり、考慮した結果、いまの運用になった」ということでした。確かに画面の下には文字情報が右から左に流れています。
私はてっきり、画面を広くすることでスポーツ中継の臨場感を出すためだとばかり思っていたので、このように視聴者からの意見を元にしていることに驚きました。
■ さいごに
筆者 |
今回リポートを書くにあたり、技術スタッフだけではなく制作の方にもお話を伺うことができ、新たな発見がありました。最近は制作さんとも話す機会が増えてきて、以前より仕事がやりやすくなったと感じています。同じ番組を作っている以上、コミュニケーションは欠かせません。携わる業務の重責を肝に銘じ、気を抜かずにスタジオ更新終了まで駆け抜けます!
2016年度新入社員リポート その2 | 2016年度新入社員リポート その4 |