REPORT 現場リポート
ニューヨークカメラマン日記 Season3 Volume8

■ミラノ・コルティナ五輪
日本勢のメダルラッシュに沸いたミラノ・コルティナ五輪。
男子フィギュアスケートでは、日本の鍵山選手と佐藤選手が、見事に銀メダルと銅メダルを獲得しました。
そのフィギュアスケートでは、大会前から世界で唯一「4回転アクセル」を跳ぶことのできる、アメリカのイリア・マリニン選手が金メダル候補として大きな注目を集めていました。
私は、そんなマリニン選手の五輪に向けての調整に、現地アメリカで密着しました。

マリニン選手出演のアイスショーに密着
■舞台はフィラデルフィア
アメリカ独立宣言が採択された「合衆国誕生の地」フィラデルフィア。映画「ロッキー」の舞台としても知られています。
2025年12月、この街で行われるマリニン選手が参加するアイスショーの取材ができることに。日本から渡米してきたディレクターとニューヨークで合流し、車を2時間ほど走らせ、フィラデルフィアへと向かいました。

フィラデルフィアの街並

ロッキーの舞台として有名です
■難易度の高いフィギュアスケートの撮影
私は日本で勤務している時に、2022年の北京五輪や国内のアイスショーなど、数多くのフィギュアスケートの撮影を担当してきました。今回もその時の縁でディレクターから依頼があり、取材を行うこととなりましたが、約3年ぶりのフィギュアスケートの撮影ということで、苦戦する場面もありました。
フィギュアスケートの撮影では、高速で移動しながらジャンプをする選手を正確に追わなければなりません。選手によってジャンプのモーションが異なるので、どのタイミングでジャンプが入るのか自分の中で感覚を取り戻すまで、練習が必要でした。また、アイスショーは競技用の照明と異なり、かなり暗い環境での撮影となるため、その分フォーカスもシビアとなり、撮影の難易度がいっそう上がります。
マリニン選手以外の参加者の練習で、私自身も練習を繰り返し、撮影の準備を整えました。

ショーにはミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得したアリサ・リウ選手も出演
■マリニン選手に密着
マリニン選手が出演するアイスショーは2025年12月13日に行われました。日本で行われたグランプリファイナルで「人類史上初めて全6種類・計7本の4回転ジャンプ」をすべて成功させ、優勝してからわずか1週間での開催ということで、長時間の移動や時差による影響からか、少し疲れた様子のマリニン選手。
それでも会場に到着してすぐに、公開練習やメディア対応を笑顔でこなしていました。
私たちはマリニン選手のプライベートの場面にも密着、「食事は1日1回」というストイックな一面も垣間見えました。
ショー本番では、直前に五輪に向けて靴を交換したばかりということで、4回転ジャンプは跳びませんでしたが、代名詞ともいえる「バックフリップ」を披露して会場を大いに沸かせていました。
マリニン選手はショーの後に行われたファンミーティングにも参加し、サインを求める長い行列ができるなど大変な人気ぶりでした。

ストイックな食生活を送っているそうです

観客は大興奮でした
■今年のアメリカはスポーツイベントが目白押し
私は普段、NNNのニューヨーク支局員として働いていていますが、今回のようにスポーツの撮影を担当する機会もあります。
2026年はアメリカで「WBC」や「サッカーワールドカップ」など、スポーツのビッグイベントが立て続けに開催されます。これからも現地から盛り上がりを伝えていきたいと思います。

ファンミーティング中のマリニン選手と筆者
