REPORT 現場リポート

Freshman's Report 2017 Vol.11 「制作技術部・映像」

2018.01.23
制作技術・報道技術

気が付けば2017年を終え、新たな年のスタートを切りました。
新人リポート第11回目を担当するのは、今夏のロシアW杯が待ち遠しい、制作技術部・映像担当の伊藤です。映像担当とは簡単に言うと『カメラ』を担当する部署ですが、私は現在カメラアシスタント、通称CAとして様々な現場で経験を積んでいます。

■ 2017年も日テレはガキ使「笑ってはいけない」で年越し!
2017年、日本テレビは「ガキの使い年末SP / 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」で年越し。幸運なことに今回は私もCAとして参加いたしました。
今回の舞台はとある廃校でした。もちろんそこには撮影機材は設置されていませんので、機材を1つ1つセッティングしていくところから始まります。何しろ6時間放送の特番なので機材の量は4tトラック2台と2tトラック1台に満載になります。この機材を我々が丸2日かけてセッティングし、ただの教室だった場所がカメラのスイッチングや音声のミキシング、収録などが行われるサブコンに大変身!


モニターを見て映像の切り替えを行います

ずらりと並んだ音声ミキサーの数々


■ そして、ここからが『仕込みカメラセッティング』の本番
「笑ってはいけない」は『仕込みカメラ』が重要な役割を持っています。
この番組では廊下を移動するときには、カメラマンがタレントさんに付いて撮ることはしません。そもそも廊下には有人カメラを配置できるスペースがありませんので、タレントさんの様子を撮り逃さないようにするため、小型カメラを仕込んでいます。その小型カメラの数は、なんと計160台! 設置場所は約200ポイント。これらカメラのセッティングには莫大な時間を要します。


部屋に仕込んだ小型カメラ

廊下にも目立たないようにカメラを取り付けます

■ 担当した役割は『機材庫』
収録当日、CAは「カメラマンのアシスト」、「セッティングした仕込みカメラの録画担当」、「次の収録場所の準備」というように様々な役割に分かれます。
その中で、私は『機材庫』という映像系機材の管理を担当しました。


映像機材が集まる機材庫

スタンバイしたハンディカメラ

ロケハンでプランニングした設置場所に予定したカメラ機材を割り振るのは勿論の事ですが、仕込みカメラチームのカメラマン、CAのリクエスト、機材変更への対応、設置場所に適した道具の割り振り等が主な仕事です。そのため時間があれば機材リストとにらめっこしていました。
機材庫担当として一番注意しなければならない事は『機材の紛失』です。例えば「○番カメラのところに△△という金具を使った」などと1つ1つ細かく把握していかなければ機材の紛失に繋がってしまうため、ひたすら機材の行方を辿り続けていました。
気の抜けない日々が続き、正直なところきついと感じることもありましたが、収録が終わり、すべての撤収が終わった時に今までにない達成感がありました。


仕込みカメラのごく一部、本当にごく一部のもの

機材の行方を把握するため忘れずに書き残していきます


■ 最後に
この部署に配属されて半年以上が経ちますが、あらゆる経験が想像を超えてくるものばかりです。普段なにげなく見ている番組を作るために大変な時間と労力がかかっていたり、「CAにはこんな仕事まであるのか」と衝撃を受けたり、たった半年ですが得たものは計り知れません。中継現場でケーブルを捌き、ロケでは三脚を持ち、照明を立て、取材によってはCAもミキサーとガンマイクで音を録ります。
様々な業務に対応するため毎日大変ですが、1日も早く一人前のCA、そしてカメラマンになるべく日々精進、日々前進しています!


筆者


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