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ニューヨークカメラマン日記 Vol.12

2018.08.30 制作技術

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■ ハワイ・キラウエア火山噴火!

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みなさん夏休みはどう過ごされましたか?
海外旅行に行かれた方もいると思います。
日本からの海外旅行の行先で1位・2位を争う人気のハワイ。しかし最近は「ある懸念」により観光客が減っているのです。

今回私はハワイ州都であるホノルルやワイキキビーチなどのあるオアフ島から飛行機で約40分、日本からも直行便が飛ぶハワイ島に行きました。
ハワイ島はハワイ諸島で最も大きな島ですが、
今年5月に島の南東部にある活火山、
キラウエア火山で大規模な噴火が起きてアメリカでも大きなニュースになりました。

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■ 強制避難地域取材

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立入禁止区域で道路をふさぐ溶岩 まだ固まっていません

私たちは特別な許可を得て、キラウエア火山の強制避難地域の中へと入りました。
溶岩が流れて途切れてしまった道路や少量のガスが出ている場所、見渡す限り溶岩が冷えて固まった黒い大地が広がっていたり、噴火した火口があったりと通常では考えられない光景がそこにはありました。
長野県出身の私は浅間山の黒い溶岩を見たことがあるのですが、ごつごつした浅間山の溶岩とは違い、ハワイの溶岩は川のように流れてそのまま固まった様な平らな印象を受けました。
現在キラウエアの噴火は一時的には沈静化しているものの、住宅街には誰も住んでおらず、草木などの植物も枯れるなど、「自然の脅威」を感じる怖くなる場所でした。

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溶岩が流れて途切れてしまった道路

取材で強制避難地域に入るため、安全管理はとても重要で、今回私たちは火山情報専門家と一緒に写真のような有毒ガス検知機を持って中に入りました。有毒ガスがある場合は警報が鳴るようになっていましたが、幸い今回の取材中には鳴ることはありませんでした。

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有毒ガス検知器 付着した硫黄


■ ヘリコプターやボートに乗って火山活動取材

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上空から見た溶岩流 海に落ちる溶岩

通常であれば近くで流れる溶岩が見られるキラウエア火山。現在火山活動は沈静化したと思われますが、それでも危険で近くには入れないので、空と海から今の状況を撮影しに行きました。
溶岩を見る方法が限られていることもあり、ヘリコプターやボートは観光客にとても人気でした。
ヘリコプターからは赤い溶岩は見えず、火山活動は落ち着きつつあるなという印象でした。
次にボートに乗り、荒波の中を往復2時間ほどかけて溶岩が海に落ちている場所に行きました。
溶岩が見えてくると空気が変わり、暖かい風が流れてきます。今まで実際に赤い溶岩を見たことは無かったので感動しましたが、この溶岩が島の人々の生活を奪ってしまったのだなと思うと少々複雑な気持ちでした。

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噴火や危険地域は島の一部で、今回の取材でも島西部のコナや東部のヒロの街などでは危険性は感じませんでした。

ハワイで最も新しく大きな島、ハワイ島。そこでは35年以上も噴火活動が続いています。
今しかできない、今だからできる体験。
今こそハワイ島へ行ってみませんか? ただし、くれぐれも安全にはご注意を!

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撮影中の筆者


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