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平昌オリンピック無事終了! 情報班ENGカメラマンからのリポート!!

2018.02.27 制作技術

冬季オリンピック史上最多13個のメダルを獲得した日本選手団の活躍に、日本中が盛り上がりを見せた平昌オリンピック! NiTRoでは合計6班のENG取材班が平昌入りしましたが、今回私は「情報班」でENGカメラを担当しました。

■情報班のお仕事
練習や試合、競技場と控室の間にある「ミックスゾーン」を主に取材する「スポーツ班」とは異なり、「情報班」はZIP!・スッキリ・シューイチなどの情報番組で現地の気候や文化・食事などを取材し、平昌ならではの情報を視聴者に届ける役割を担っていました。各番組出演者と共に現地を巡り、最新情報を面白く、分かりやすく伝えるのが我々の重要な役割です。

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オリンピックは世界中の観客が集まるスポーツの祭典ということもあり、大会期間中には試合以外にも街では多くのイベントが開催されました。
今回は記録的な寒さから始まり、伝統的な韓国料理や風習、試合観戦取材など日本では経験できない様々な取材をすることができました。

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また日本選手団の大活躍によりメダル量産となった今大会。そのためスポーツ班だけでは取材が賄いきれないことが多々ありましたが、そんな時は我々NiTRoが持つマルチな技術力の出番です。私は普段日本ではスポーツ中継・取材と両方に携わっているため、スポーツ班としてアイスホッケー「スマイルジャパン」やカーリング女子の試合などを取材し、選手の熱い戦いを皆さんに届けることが出来ました。

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■独自の中継ポイントも設置!

今回日本テレビは入念な現場下見を重ね、特別なPASSが必要なアクレディエリアと呼ばれる区域の外部に競技場が見える中継ポイントを数か所設置しました。今回の屋外中継所の一つは開閉会式場が見えるビル屋上、もう一つはオリンピックパークやフィギュア会場が見渡せる丘の上です。

そこから各情報番組やスポーツニュースのリポートなどを中継しましたが、その中継のいくつかは、情報班のカメラマンが担当しました。


朝の情報番組「ZIP!」が早朝5時50分からOAが始まるため、スタッフは毎朝3時半にはホテルを出ます。
夜明け前の平昌は氷点下10℃を下回ることも多く、また風も強いので特別な防寒対策が欠かせません。ほんの数分の中継でも、準備のために数時間外に立ちっぱなしになるため、現場スタッフは毎回クタクタになります。

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■山岳エリアの中継ではTVUが活躍
一方、ハーフパイプ、モーグルなどの競技場があるフェニックス・スノーパーク(ボクワン)では、山岳担当クルーが宿泊しているホテルのベランダから競技場が望めるため、その場所から簡易伝送装置「TVU」を使っての生中継をしました。

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ENGカメラをケーブルで繋ぎ、インターネット経由で映像が伝送できる「TVU」は、ネット回線の速度が速い韓国ではとても有効でした。オリンピックという現場で最新の機材を使った仕事を経験できたのは今後の財産となりました。

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今回私は初めてオリンピックの業務に参加したのですが、実際に競技場へ行き、「選手たちの熱いプレー」や「感情のこもった言葉」を目の前で撮影することができ、言葉では表せない感動がありました。
また情報ロケ、スポーツ取材、中継とオリンピックでできる全てのカメラを担当できたのは自分の財産となり、次の東京オリンピックへの良い経験となりました。

世界最高のスポーツイベントの魅力を知った今、今後も「オリンピック」に参加できるよう技術をさらに磨きたいと思います。

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筆者