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Freshman's Report 2017 Vol.5 「報道スタジオ映像」

2017.10.18 制作技術

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■ 自己紹介
新入社員レポート5回目の今回は報道スタジオの映像に配属されました川島が担当します。
私は今、報道フロアNEWS1サブでスタジオのカメラマンをしています。情報番組の挿入ニュースやお昼の「ストレイトニュース」などで念願だったカメラマンとしての一歩を踏み出し、練習の日々を送っています。では報道スタジオとはどんな現場なのかを紹介させていただきます。

■ 報道スタジオ(NEWS1サブ)業務
報道フロアには、主に地上波番組を扱うNEWS1サブ(通称N1サブ)、主にニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」を扱うNEWS2サブ(N2サブ)、素材加工等に使われるNEWS3サブ(N3サブ)の3つのサブコントロールルーム(副調整室)があります。
私のいるNEWS1サブが担当している番組は「Oha!4 NEWS LIVE」、「news every.」、「NEWS ZERO」をはじめとした生放送番組などです。生放送中には突然速報が入り数秒間の間に内容が変わることがあり、臨機応変な対応が求められる現場です。

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NEWS1サブ サブコントロールルーム スタジオカメラ

■ 報道スタジオのカメラ
報道スタジオのカメラの特徴としては、カメラの前面にモニターとプロンプターがついていることです。モニターはキャスター用のモニターで、フロアマネージャーの手元の切り替えスイッチでいろいろな画をキャスターさんに見せることができます。また中継先とキャスターさんの掛け合いなどがある場合は、中継先の画を見せたりするのに使います。
報道スタジオには、その他にもハンディカメラやクレーンカメラ、バーチャルカメラや情報カメラといったカメラもありますが、私が最初に任されたのが、ペデスタルという台に乗った大型カメラで、報道スタジオでは「スタンダードカメラ」と呼ばれています。

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スタンダードカメラ クレーンカメラ(バーチャル合成) スタンダードカメラ

■ 私の業務
私はカメラマンの業務をさせていただいてはいますが・・・、もちろん初めからできるわけもありません。
そのため今は先輩カメラマンにフォローしてもらいながらカメラにつき、OA後に収録されたVTRを見て先輩にアドバイスをいただいています。
初めは「番組の流れを知ること」と、ディレクターからの指示が送られてくる「インカム」を聞き取れるようにするために、「インカムを聞きながらOAを見学する」ところから始まり、1ヶ月足らずで「スッキリ」内のニュースコーナーにつかせていただきました。
その後、「ストレイトニュース」、「news every.サタデー」のカメラも担当させてもらえるようになり、現在は先輩にフォローしてもらいながらですが、「Oha!4 NEWS LIVE」と「news every.」もさせていただいています。OA中はもちろん緊張します。インカムからの指示を聞き逃すことや、ミスをしてしまうこともあり、そのような時には焦りで頭の中が真っ白になります。OA後には先輩からのアドバイスを聞いては、自分の未熟さを毎日のように感じています。ですが、こんなにも早くカメラにつかせてもらえることは幸運なことなので早く一人前になれるよう、日々練習と勉強をして成長して行けたらと思います。

■ 研修状況
カメラマンの研修で最初にやったことは、1から25の数字が書かれたボードの各数字にズームインする練習です。どの数字にもスムーズにズームをできるようにすることで、基本的なズームの技術を身につけることができます。またズームのスピードを変えることでリモートコントローラーの感覚を掴めるようになります。私はまだまだズームに不安があるので、この練習は今も常にやるようにしています。

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またカメラの技術的な研修だけでなく周辺機材の勉強やケーブルをさばく練習も行っています。先輩たちは機材の不具合に気づくのも早く、その対応も早いのを見て、技術だけでなく知識も身に着けなければカメラマンとして一人前にはなれないのだと感じ、「一人前になるにはまだまだ先が見えないくらい長い」と痛感しています。

最近は担当できる番組が増えたこともあり、番組に必要な練習を重点的に行い、OA終了後に課題を見つけ、その課題の克服に取り組んでいます。私が今一番苦戦しているのがフリートークのコーナーです。報道番組では撮る画が決まっていることが多いのに対し、フリートークでは話の流れでカメラを振るため、出演者のトークとインカム両方を聞き他のカメラが何を撮っているかなど多くのことを瞬時に判断しなければいけません。難しく感じますがカメラマンとしてこれができることは当たり前のことで、今の私はまだ画のサイズを決めるのも遅く、その瞬間に何を撮るべきか迷ってしまっています。ですがフリートークを経験することは将来バラエティ番組のカメラもやりたいと思っている私としてはとても勉強になっています。

■ 最後に
部署配属されて4ヶ月が経ち、少しずつカメラにつかせていただける番組が増えてきました。初めてカメラについた時はコーナー替わりの顔出しの数秒が、緊張でものすごく長く感じました。業務に対しまだまだ技術が追いついていないと痛感する毎日ですが、責任を持ってチャレンジしたいと思っています。
目先の目標としては「Oha!4 NEWS LIVE」、「news every.」のカメラを独り立ちできるようにすることです。まだ報道スタジオのカメラマン見習いですが、早く一人前になるのが目標です。いずれはスポーツ中継やバラエティのスタジオカメラにもチャレンジしたいです。

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筆者


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