日本テレビ報道局でのドローン運用も二年目を迎え、これまで事件・事故・災害現場やお天気ニュース、制作番組など、様々な現場で活躍の機会を得てきました。
今回は7月に群馬県嬬恋村で行ったドローン操縦訓練合宿の様子と新規導入機種を紹介します。
写真1. | 写真2. |
■訓練内容
今回の合宿では報道局ドローン班、講師を含め十数名が参加しました。主な訓練内容は次の通りです。
写真1. 基本操縦訓練 |
機体が四角形に描く様に右回り、左回り飛行、8の字飛行などの基本操縦訓練 |
写真2. 飛行撮影訓練 |
操縦オペレートとカメラオペレートの2班に分かれ、実践での収録を想定し、お互いにコミュニケーションを取り合いながらの飛行撮影訓練 |
■NiTRo 新規導入機種
7月より商用ドローン業界最大手である、DJI社製の「INSPIRE 2」が新規導入されました。
DJI INSPIRE 2 |
参加者の殆どがINSPIRE 2を初めて操縦するという事もあり、講師の先生方の指導のもとで飛行訓練が行われました。
INSPIRE 2は、昨年発売された機種ですが、機体前方に操縦者専用のカメラが付いており、撮影とは別の機体前方の映像が見ることができます。また搭載されたセンサーにより、前方、下方の障害物を検知が可能で、さらに機体上部にも赤外線センサーなどが搭載されたことなどにより、飛行中の安全性が飛躍的に向上しています。そのため操縦への負担が減り、余裕をもって操縦、撮影する事ができました。
またドローンの機体から地上への映像伝送システムも、より安定した送受信に加え、1080/60iのフルHDでの出力が可能となり、中継などにおいても途切れる事の少ないダウンリンク映像の確保や画質アップが期待できます。
屋外での訓練後は、宿舎にて反省会とINSPIRE 2に関する講義が行われました。
その場でも参加者全員からいろいろな質問や意見が出され、昼夜ともに有意義なドローン訓練合宿となりました。
今回の訓練を活かし、安全第一を心掛け、これからも「ドローンでしか撮れない映像・ドローンだから撮れる映像」を追求し、ドローン独自で迫力のある映像を配信していきます。
筆者