2016年8月5日から21日まで行われたリオデジャネイロオリンピック。このオリンピックでは日本勢が史上最多となる金12、銀8、銅21を獲得し、メダルラッシュに終わりましたが、今回、日本テレビの放送の拠点となった現地特設スタジオがどのようになっていたのかをレポートします!
スタジオには日本テレビアートさんが作った美術セットが建っています。テレビでよく映っていた美術セットは左の写真の辺りでしたが、実際のセット全体は右のようになっていました。
セット下手にはLEDキューブ、オリンピックロゴや各競技のロゴを表示することができます。
LEDキューブの下手奥、ここが我々技術チームの作業場所です。
スイッチャー前に表示される映像はスタジオカメラ3台の映像、聖火台やキリスト像、五輪パークなど12か所から送られてくるビューティーショット、編集し終えたVTRなどに加え、各競技場からの映像が。この規模の大きさがやはりオリンピックだなと感じます。
モニターの裏はこのようにケーブルまみれ。
こちらは音声チーム。
こちらはVEチーム。
そしてこちらは編集チーム。競技映像の収録やENG取材の素材をここから汐留本社へ伝送、こちらのスタジオにあるモニターに流す映像の作成をこのスペースで作業していました。
さらにセットから後ろを振り向くと制作チーム。いかに狭い空間で仕事をしているのかがわかりますね。
また今回はオリンピックパークを見渡せる場所にもスタジオを設置。
この場所、実はマンションの1室に機材を持ち込み、仮設スタジオを作ったものです。
エレベーターを降りて隣の部屋、そこに入るとまずは音声さんのスペース。キッチン周りを利用してシステム系の機材を設置。限られた場所でうまくセッティングをしてあります。
バルコニーには美術セットを設置。狭いスペースのため演者用モニターはカメラ三脚に固定。
なにも置いてないと広く見えるバルコニーも必要機材を全て並べるとこのように狭い空間に。
限られた場所、限られた機材で全員の知恵を駆使して番組を作るのがオリンピックの醍醐味だと感じました。
さて現地の食事はというとお肉中心。
基本塩味でしたがとても美味しく、食に困ることはありませんでした。
最終日の閉会式を終えると今度は撤収、限られたスペースに押し寄せる空箱たちですが、
1ヶ月苦楽を共にした技術チームの団結力、あっという間に撤収終了。
次回の夏季五輪は東京。今回以上のメダルラッシュは間違いないでしょう!
筆者