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空の玄関口 成田国際空港に...

2016.06.29 制作技術

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皆さん、成田国際空港にも支局があるって知っていますか?他の支局に比べると認知度は低いかもしれませんが・・・

なんと成田支局員全員がNiTRoスタッフなのです!と、言ってもカメラマン2人しかいないのですけどね。
今回は僕ら成田支局員が、普段どんな仕事をしているのかをざっくりでは有りますがリポートしたいと思います。



成田支局は成田空港内にあり、第一ターミナルと第二ターミナルの2か所でそれぞれが待機しています。自分は、第一ターミナル担当です。
空港内にある理由は、「航空機事故」や「ハイジャック」「テロ」など有事の際、迅速に対応するためです。

しかし・・・・航空機事故やテロなんてそんなにしょっちゅうあってはいけません。
では、普段は何をしているのかというと、政治家、スポーツ選手の出国・帰国、お盆やお正月を海外で過ごす人達へのインタビュー取材などが主な業務です。
その他は、海外でテロが発生、ウィルスが流行ったときなどは、その周辺地域へ行く人や帰って来た人への取材などですが、「これから海外旅行だ~!」ってテンション上がっている人達に「テロが有りましたけど...」と記者がいない為、自分がカメラで撮影しながら質問をしなければならないのです。
これが地味に辛い。このときばかりはいつも以上に「すみません」の言葉に気持ちが入ります。

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先日、羽田空港で離陸を開始した大韓航空機のエンジンから火が出て一時騒然となりました。もしこのようなことが成田空港で起こった際には、すぐに本社報道へ連絡し撮影します。そのために2名のうち1名は必ず毎日スタンバイしています。

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本社からの取材依頼が無くても成田支局では仕事は日々あります。 
滑走路上で小さな部品が発見されたり、航空機に鳥が衝突するバードストライクに遭遇だったり、機体トラブルで出発した空港に引き返したり、ダイバートと呼ばれる目的地外着陸などなど。万が一事故が起こると、とんでもないことになります。

そのようなトラブルが発生したり、航空機が成田に引き返して来ると、支局内のスピーカーから詳細を伝える「ページング放送」が流れます。大きなトラブルでないものがほとんどですが、他社の動向や過去の事例などを参考に自分で判断し、万が一のために取材、撮影します。

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その他にも、JAL・ANAなど主要航空会社や、成田空港の管理・運営を行っている成田国際空港株式会社(NAA)や千葉県警成田国際空港警察署などに顔を出して関係強化に努めたり、本社取材クルーのアテンドをしたり、空港第三ターミナルのように施設が増える度に空港内の取材マニュアルを作ったりと、カメラマンっぽくない仕事も結構あります。「有事に備えた仕事」という意味では支局本来の仕事とも言えます。

なんだかんだ言って1人支局のような業務の成田支局ですけど...
カメラマンとしての業務が少なく楽しくないのでは? そんなことはありません!
一人に掛かる責任は重いのですが、その分やり甲斐があります。

空港にいる民放各社は、ともに人員が少ないので、放送局の垣根を越え、各社みんなで協力して仕事するなど、本社では味わえない支局ならではの魅力も多々あり、結構気に入っています!
その他にも、空港施設にいろいろなお店が入っているし、働いている方々もきれいな人ばかりですし、職場から見える景色は良いし。


image5.jpg"基本1人で過ごすので、
気付けば一日しゃべらずに、
1人というプレッシャーに押されつつ、
喉カラカラになる事も、
例え認知度低くても、住めば都よ 成田支局"

重要な拠点だと思っています。

以上、まとまりの無いリポートになりましたが、
成田支局の魅力がちょこっとでも伝わってくれれば幸いです。