私は入社後、制作技術センターに配属されカメラアシスタントとして2年間働きました。その後「ドキュメンタリーの仕事をしたい」というかねてからの希望が叶い、2011年4月に念願の報道技術センターへ異動することができました。そこでたくさんの方々に出会い色々と教えていただきました。報道は難しい仕事ですが、やりがいを感じて頑張っています! そんな私の現在の業務をご紹介します。
映放クラブって?
国会議事堂の衆議院内にはたくさんの記者クラブがあるのですが、私が業務しているのは、テレビ報道カメラマン・VE専用の記者クラブである「映放クラブ」。常時100名ほどが取材待機している日本唯一の映像記者クラブです。
仕事としてはまずは、立法府、行政府の長である国会議事堂、官邸取材。国会開会中は失礼のないよう、全員スーツなどの正装での取材となります。また首脳会談、G20・ASEAN・APECなど各国が集まる会議、政治的な問題も含めての首脳会談などの取材も「映放クラブ」の取材クルーが同行します。
私も先日、日本の代表クルーとして海外出張に行き、各国の国会議事堂や官邸で取材をしました。このような取材は場所や取材相手に対して大変緊張します。更に現場では言葉の通じない各国メディアと場所取り争いをしながらの取材となることもあります。
そのような海外出張の移動は、お金を払っても乗れない「政府専用機」ということもあります。
このような日々ですが、今世界で起きていること!日本で起きていること!国会で起きていること!を客観的に正しく知らせる事が私たち報道の仕事だと思い頑張っています。
緊急時の場合 映放クラブでは...!?!
平成28年4月14日21時26分、熊本県でマグニチュード6.5、 最大震度7の地震が発生しました。
すぐにデスクから電話がかかって、「今から官邸に行け!!!」と緊急出勤。
甚大な災害や被害が発生した場合、首相官邸内に『災害対策本部』や『危機管理室』などが設置され、官房長官、各大臣が首相官邸に召集されるからです。
一刻も早く放送する為に、私たちは総理官邸のエントラスで、生スルー(取材しながら伝送をする)ができる態勢を構築し、総理、官房長官、各大臣の官邸の入りやエントランスでのぶら下がり(インタビュー)のスタンバイを24時間します。
映放クラブに在籍している私たちは政治の第一線で働き、国のトップの一言で世界情勢が変わる瞬間を目の当たりにし、刻々と変わる情勢を少しでも早く放送できるよう日々努力し、次の世代に伝えていきたい。そんな気持ちを持ちながら、現在は国会議事堂の中で毎日業務をしております!