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「カメラマンを目指す私から見た 巨人キャンプin宮崎 2016」

2016.02.23 制作技術

今年の巨人・宮崎キャンプは、高橋由伸新監督初の春季キャンプ、昨年に引き続きゴジラ松井臨時コーチの参加、また長嶋終身名誉監督訪問などいろいろなニュースが目白押しでした。
今回はキャンプの取材現場から、カメラマンを目指す私がアシスタントの目線でリポートしたいと思います。
NiTRo
からは、日本テレビのスポーツニュース用取材班として、カメラマン2名、CA(カメラアシスタント)2(音声兼務)
編集マン1名、計5名の技術クルーが約20日間の長期出張で宮崎を訪れました。

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まず最初に、キャンプ取材班の1日の仕事の流れを簡単に説明します。
起床は毎朝だいたい6時半頃、取材現場へ向かう車両内でディレクターと打ち合わせをします。
今日はどのような選手を狙ってニュースを作るか、〇〇選手のこういう映像がほしい、〇〇選手のインタビューをしたい等々...

そして、現場到着後すぐに撮影開始。選手・監督の球場入り撮影から始まり、ランニング、キャッチボール、バッティング練習、練習試合、居残り練習までフォローする日もあります。
また、アナウンサーの方や番組の解説者やキャスターの方が来て、一緒に密着ロケなどをする日もあります。
毎日、カメラマンと共に行動し朝から夕方まで取材するので、カメラマンの撮る映像と動きを常に身近で見ることができたり、撮影の空き時間には実際の選手を被写体として撮影の練習をさせてもらえたりと、アシスタントとしてはとても勉強になります。
アシスタント業務をしながらカメラマンの後ろにいると、カメラマンの考えている事を把握できたり、行動を予測することができ、取材がスムーズに進みます。そして何より、自分が将来カメラマンとして撮影する際の大変貴重な参考になります。

空き時間さえあればチャンス!

すかさずカメラを使って練習をしています。

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取材が終わるとホテルに戻り、ホテルの一室に設営した編集室で、その日撮った映像を編集マンとディレクターの方が編集をします。その後、当日夜のニュース番組(NEWS ZEROGoing!)に間に合うようネット回線を使用して本社に伝送して1日の業務が終了します。

camp5.jpg ホテルの特設編集室

通常の取材では、撮影を終えれば帰社して仕事が終わりというのがほとんどですが、キャンプ取材では宿泊ホテル内に編集室を設営しているため、そこに行けば編集の一部始終を見ることができ、先輩カメラマンが撮った実際の映像を見て勉強ができます。普段は中々見ることができないディレクターと編集マンのやり取りも覗けるので、「この場合どんな映像を必要としているか」とか、「実際はこの場面ではこういう映像を使っている」など、撮るべき画のパターンをいろいろと知ることができます。今後、自分が撮影するにあたって自分の"引き出し"として持っておくべき部分なので、本当に勉強になります。
ずっと編集を見ていると、「このディレクターはこういう映像が好きなんだ...」
なんてディレクターのクセがわかったりすることも...

ちなみに、仕事が終わるとカメラマン、ディレクター、編集マン、ドライバーさんも含めて、みんなでワイワイとお食事...これも大事なコミュニケーション、明日への英気を養います。
自分が撮影した映像が全国に放送されることほど、やりがいのある仕事は他にありません。
このあと始まる野球のオープン戦でもさらに勉強して、着実にカメラの腕を磨き、スポーツのカメラマンデビューを目指して一直線に仕事に励みたいと思います!!

camp6.jpg 筆者