世界中のサッカーファンが熱狂した、
30万1000のクラブチームの頂点を決める
「FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015」。
メッシ、スアレス、ネイマール、世界最強の三人と言われる
"MSN"トリオの大活躍で史上最多3回目の
優勝を果たしたFCバルセロナや、
アルゼンチン国民の30%がファンといわれるリバープレートなど、
世界中のスタークラブが日本に集結しました。
日本テレビでは、このクラブのプライドをかけた
熱い戦いの模様を日本全国にお届けしましたが、
その一方で開催国のホストブロードキャスターとして、
世界180を超える国と地域に
国際映像(音声)の配信を行っていたのをご存知でしょうか。
カメラを通じてスター選手たちのゴールの喜びを、
そしてマイクを通じてその雄叫びを、
世界中の人々の歓喜に変える役割の一部をNiTRoが担当していたのです!!!
私は今回、その世界の国々に
「音声」を配信する業務(音声コメンタリー業務)を担当しました。
実はNiTRoにはグローバルな仕事が多い!
「FIFAクラブワールドカップジャパン2015」では、
各国の放送担当者が、その場の熱狂を伝えようと、
横浜国際総合競技場や大阪長居スタジアムに殺到しました。
それぞれのスタジアムには、世界の各局用の放送席が用意され、
多くのアナウンサーが自国の言葉で生のコメントを世界中に届けたのです。
今回私は海外各局の担当者と話し合い、
一緒に考えてプランを構築するという、
技術者でありながらコーディネーターにも近い業務を担当しました。
こういった業務の場合、多くは英語でのやり取りなのですが、
いざ蓋を開けてみると私が携わった局は
スペイン、アルゼンチンやメキシコであり、
スペイン語しか通じない局がほとんどという状況でした。
たまたま私はスペイン人の友人が多かったので
簡単なスペイン語会話はできたのですが、
実際に仕事でスペイン語を使う経験は初めてだったので
非常に苦労しました。
各局の方々と英語・スペイン語で何とかコミュニケーションをとりながら、
放送技術の特殊な用語なども覚えながらこなしていくという毎日。
でも、その努力の成果が世界中に届けられるという嬉しさもあり、
あっという間に大会期間が過ぎていきました。
ある試合が終わると、在スペインの友人から早速メールが届き、
スペインの人たちがいかにその放送に興奮していたかを
教えられたときには、ものすごく達成感もあり
最高の仕事だと改めて思いました。
この業界で働く前は、
テレビの仕事というと国内を相手にした仕事が多く、
あまりグローバルなイメージは持っていませんでした。
最近のこのHPの「現場リポート」でも、
ラグビーW杯や海外特派員、その他多数の海外に関する仕事があるように、
実はいろいろな国の人たちとも仕事ができるチャンスの多い
職場だと思います!!!!
筆者(左)と今回の仕事でプライベートでも仲良くなったスペイン人(右)