NiTRoでは、
「4K」で様々な撮影・編集を始めています。
そんな中から今回は、
プロ野球中継での「4K切り出し」をご紹介いたします。
スポーツ中継のリプレイで
「もう少しカメラでアップにしてくれれば、もっとよく見えたのに...」
というシーンに役に立つのがこの4K映像です。
4Kで撮影しておけば画角の1/4までは、
拡大して切り出しても、従来のHD画質が保てるという理論です。
このカメラで撮影した映像を、
リアルタイムにハイビジョンサイズに切り出して、
ズームやパンなどの操作を
専用マシンのEPSIO(これもNiTRoの新機材)で行うと、
これまでは、編集でしかできなかった映像が
現場ですぐさま出来るわけです。
このような、山積みになったサーバーとPCなどを接続し
PC画面上から簡単に切り取る画面を変えられます。
4Kの高画質だから、HD画質に引き伸ばしても劣化がありません!
しかし、ハプニングは、いつ起きるか分かりません。
カメラマンもある程度、広い画角で構えていて、
ここぞ!というシーンには、
ズームで寄って、
さらに4Kの切り出しマシンでズームするというスタイルです。
現場では、カメラマンvs VE vsスローオペレーターの
プロとしての"こだわり"の戦いが行われています。
カメラマンとしては、フォーカスが取りやすいアイリス(絞り)で撮影したい!
かたや、VEは、
カメラマンの希望するアイリスに合わせると、暗くなっちゃうので、
電気的に明るくしないといけないが、
この作業をすると、EPSIOでズームする際画質が悪くなる。
しかし、実際に後からズーム処理をするスローオペレーターさんは、
ハプニングをアップでしっかり見せたいから、
質が多少悪くてもがっつりズームしたい。
これぞ「プロのこだわり」だな~と思わせられる戦い?が
現場では、繰り広げられています。
この「4K切り出し」映像は、
今後も地上波の巨人戦プロ野球中継で見ることができます。
「この映像は、切り出しだ!」
そんな「通」の目で番組を楽しんで
もらえれば嬉しいです。
これからもNiTRoは、さまざまな番組で「こだわり」を追求して行き、
高い技術力で番組作りに彩を添えます。筆者