おはようございます! 学生時代がもう懐かしくなった2年目、志立がお伝えします。
僕がこの業界で仕事をはじめて、もうすぐ2年が経とうとしていますが、まだ納得のいく『答え』は見つかりません。ただ、毎日が新しい経験と刺激が積み重なり、この2年はとても早かった様に感じます。
振り返ってみれば CVセンターに配属されて以来、編集・収録・送出と、一通りの業務を経験してきました。
CVセンターは日本テレビの地上波およびBS/CS放送のニュース系生番組の収録・編集・送出業務を行っているセクションです。その中でも、編集マンとしては少しずつですが、様々な仕事を任せてもらえるようになりました。今回はそんな日々の一部をご紹介します。
■ ニュースな一日
ある日は「ストレイトニュース」と呼ばれる30秒~1分程度のニュース編集を担当しました。デスクから担当する項目を割り当てられ、編集ブースで準備に入ります。
通称昼ニュースと呼んでいる11:30~放送の「NNNストレイトニュース」で事件や事故を扱かったかと思えば、「ヒルナンデス」 のニュースコーナーでは季節の話題を繋ぐ(編集する)ことも珍しくありません。
このように振り幅の大きなネタで編集依頼が来ても、「このニュースは何を伝えたいのか?その為にはどんな映像の組み合わせが伝わるのか?」という基本は崩しません。
アナウンサーやキャスターの方が原稿を読むスピードや癖等を予測し、何度も原稿を読み合わせて、カット替わりのタイミング等を計ります。
また、突発的な事件・事故が入るケースでは、常に新しい映像が伝送され続け、一日中その事件の編集をすることもあります。伝えたいのは最新の情報なので、その映像がいつ送られてきたのか?今までに無かった映像がないか?放送するためには限られた時間でどう組み立てるのか?などを意識しながら作業を繰り返します。
しかし、どうしても頭と気持ちが上手く切り替わらないときがあります。そんな時、僕が決まってやるのは『深呼吸』です。大げさな位に深呼吸。大げさにやるほどリセットの効果がある、ような気がしています。
■ 完パケな一日
昨年末からは、夕方の 「news every.(月曜~金曜 15:50~放送)」 で、3~4分程の 完パケの編集を任されるようになりました。
完パケとは「完全パッケージ」の略で、CVセンターでは映像・ナレーション・BGMや効果音を入れたものを指します。
ストレイトニュースと異なり、完パケ編集の時は「起承転結」を意識し、ロジックに合った映像の見せ方を求めて、制作サイドとしっかりと意思疎通をとるようにしています。その時には、素材をどれだけ把握しているかで編集のクオリティが大きく変わってきます。そのため編集マンは「素材の下見」を欠かしません。この「下見の重要性」はこの2年で身をもって感じたことの1つです。
初めて完パケを担当したときは、新しい仕事をやる緊張とプレッシャーで、時間が迫ってくることも忘れてしまい、映像を繋ぐことに必死でした。それを察した先輩方は「もっと仲間を頼って良いんだよ。」と、アドバイスをくださいました。
一人で何でもやろうとするより、自分の力量を正しく判断して、「チームワーク」で乗り切ることが、この職場では重要なんだ!と気づかされました。
■ 追い込み編集もチームワークで
そうして、完パケ作業にも慣れてきた頃・・・
編集開始から放送まで、1時間ちょっとで完パケを繫がなくてはいけない。いわゆる「追い込み」の編集に当たりました。
はじめから厳しい作業になることは予想していましたが、さすがに「一人で無理して放送出来なかったら、なんの意味もない!」と思い、先輩に協力をお願いしました。
「任せろ!」 と、先輩の一言はとても心強かったです。
刻一刻と放送時間が近づき、焦りと緊迫した空気が流れている中、やっぱり『深呼吸』が僕を落ち着かせてくれました。あのとき、焦りが全くなかったかと言えば嘘になりますが、チームワークと深呼吸のおかげで無事に放送する事が出来ました。
無事に放送が終わり、先輩から得られるアドバイスは、編集のバリエーションが少ない自分にとっては貴重です。
■ 振り返ってみて・・・
私は就職するまで、映像編集とは殆ど縁がありませんでした。それでも、仕事として編集を行う中で、画を繋いで魅せる面白さやその難しさ、答えのない編集の奥深さをこの2年で知りました。
編集をする毎に新たな発見をし、先輩方からのアドバイスで新たな手法を身に付け、編集・・・の反復です。
「なぜこの編集なのか。」という先輩方や視聴者からの質問に、しっかりと『自分なりの解答』を映像にこめて、今日も編集していきます・・・!
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