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編集だけじゃない! CVセンターの底力!

2018.09.26 ポスプロ技術

ここは"報道最前線"CVセンター
華やかなスポーツイベントから、日々揺れ動く政治経済、そして事件事故と、様々なニュースを扱う "熱い現場" からお届けします。

CVセンターの仕事と言えば、やはり「ニュースの編集」というイメージが強いと思います。
しかし、実はここCVセンターには編集とは一味違った別の顔があるのです。
報道編集に携わり早10数年、そんな私が再確認したCVセンターの底力とは・・・!

 

■ CV収録編 「撮り逃しは許されない!自らの集中力との戦いがここにはある!」

CVセンターには、日本テレビで使用する映像の数々を「収録」する仕事があります。
物の例えとして "映像という素材を撮るカメラマンはハンター、編集マンはシェフだ" なんて話がありますが、我々収録スタッフを例えるならば・・・ "食材管理人" といったところでしょうか。

取材班が撮ってきた素材を、編集マンが料理しやすいように保存し、種類別に仕分けをします。
どんな素材を収録しているのかと言うと、国内はもとより海外からの素材、報道以外にも、野球やサッカーなどのスポーツも収録しています。

ではどんな雰囲気で業務を行っているのか、ちょっと覗いてみましょう。

電話やインターホンでのやりとりなど、様々な音が常に鳴り響く現場・・・。
そんな中、突然周りのスタッフが動き出します。

 

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収録エリアの様子

 

実は自分に指示が出されていたのです。
しかし最初は様々な音の中から自分への指示を聞き分けることができませんでした・・・。

正直こんなにも激しいとは思っていなかった収録業務。ニュース放送中は、一人でいくつもの収録をすることも珍しくありません。

そんな収録業務で最も気をつけることは "録り逃し" をしないことです。
素材を収録しなければ、編集はできません。
それだけでは無く、未来への資産となる取材映像が失われることになってしまいます。
そんなミスを防ぐためにも、チームワークを発揮して業務に取り組みます。

ニュースのOA中でも最新のネタを届けるため、いろいろな現場からの素材送りと収録が入り乱れます。
混乱してしまう程に忙しい時こそ、底力の見せ所です。
こんな中でも、次に自分に出される指示を聞き逃さないために、常に集中力を切らせないのです。
収録業務に携わり1年半経った今では、遠くで作業をしていても収録開始の指示が聞こえるように・・・。聖徳太子にでもなった気分です。

収録された素材は、編集マンによってどんどん料理(編集)されていきます。
しかしそれで終わりでは無いのです。
完成した料理をお客様に出さないといけません!
どんなにいい編集をしたって視聴者に味わってもらわなければ、ただのメモリアルビデオです。

 

■ CV送出編 「ミス=放送事故?!静かな中にこそ緊張感あり」

そこで「送出」の出番です。
送出の仕事は、編集した映像を即時にニュース番組などで放送できるようにするというものです。

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  送出エリアの様子

こうして視聴者へと届けられる料理の数々、送出スタッフを例えるならば・・・ギャルソンでしょうか。
まさに我々が日本テレビのニュース番組の命運を握っていると言っても過言ではありません。

ニュースはまさに「生もの」です。予定変更なんてあたりまえ!

「〇〇で火災発生!次のニュース項目は火災でいくよ!」

このように突発的なニュースが発生した際は、ディレクターのニーズに応えて、予定には無い映像を的確に送出していきます。こんな緊急時に即時対応するためには、チームワークによる底力が必要です。

「今私が違う映像を送出したら、このOAはどうなってしまうのか」と考えると、緊張は高まります。
しかし! そこはメンバー同士しっかりと連携をとって臨むことで乗り越えていけるのです。

この様にこれまで先輩方が築いてきた信頼あるCVセンター。
そして、これからは天皇退位、ラグビーW杯、2020年東京オリンピックと、
歴史的瞬間を収録・編集・送出が "三位一体" となり支えていくCVセンター。

30代後半となった今も、まだまだ底力を発揮する熱い日々が続きます。

 

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筆者