NiTRoのWebサイトをご覧になっている方々であれば「MA」という言葉は何度か目にされていると思いますし、すなわち「音の仕事」とご理解いただける方も多いかと思います。「MA」とは一言でいうと「ナレーション録りなど、音の編集をする仕事」です。
私は昨年4月1日付で報道スタジオから、念願のMAへと異動になりました。
さて、今回はMAへ配属されてからのこの1年の話を入社2年目の私がリポートします!
MAに配属されてからは、まず先輩ミキサーについて作業を見学し、仕事の流れを覚えました。その後、アシスタント業務を通して、機材や音について学んでいきます。
お客様から「宇宙船みたい」と言われることもある音声調整卓(通称ミキサー卓)や、PCを使用した音楽制作ツールであるDAW(Digital Audio Workstation)の周り・・・、またスタジオによって構成機材やソフトが違うので、機材の使い方はもちろん、スタジオごとの特性も覚えていきます。
音声調整卓(ミキサー卓) |
またMAでは一人の担当者が「バラエティ番組」から「報道番組」まで様々な仕事をするため、それぞれ番組の色に合った音を作れるよう、自分の引き出しを増やしていかなければなりません。
現在、私はアシスタント業務の他、先輩のご指導のもと「解説放送(視覚障害者向けの副音声)」やPR、ミニ枠と呼ばれる番組のミックス業務をしています。
実際にミキサー業務をするようになってからは、先輩から言われた「この仕事はサービス業でもある」という言葉をよく思い返します。NiTRoは技術会社ですが、その「技術」で「何」をしているのか、お客様にきちんと伝えなければなりません。
自分が就活生だった頃、様々な場所で「コミュニケーション能力」の話を聞きましたが、今になって「なるほど、コミュニケーション能力ってこういうシチュエーションで必要になるんだなぁ」と思う毎日です。
MAの先輩方は気さくな方が多く、業務の相談もたくさんしています。
その会話の中である時、私が「一人前のミキサーになりたいです」と言ったことに対して、ある先輩から「どうなったら一人前なんだろうね」と言われたことがありました。
「番組のスタッフロールに名前が出たら一人前?」「あのミキサーがイイよねって言われるようになったら一人前?」
・・・まだ私の答えはでません。その答えを見つけられたら、その時、私は「MAミキサーです」と胸を張って言えるのかもしれません。春がきたら3年目、まだまだヒヨッコですが、早く自分で「MAミキサーです」と言えるように頑張ります。
筆者 |