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Freshman's Report 2017 Vol.10 「MA」

2017.12.15 ポスプロ技術

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はやいもので、2017年ももうすぐ終わってしまいますね。
さて、新入社員リポート第10回は、ポスプロ技術部MA配属になりました有山が担当いたします。

■ まず、「MA」って・・・
エンドクレジットでMAという字面を見たとき、仕事内容がすぐ思い浮かぶという人はなかなかいないのではないでしょうか。今回は、あまり知られていないけど、とーってもカッコいい! MAというお仕事を知っていただきたいと思います。
MAとは、Multi Audio(マルチ・オーディオ)を略した「和製英語」です。したがって、日本でしか通じません。ちなみに海外だと一般的にはAudio Post Productionと呼ばれています。
この仕事を一言で言うならば、「制作意図に合わせて、音を聞きやすくし、音楽や効果・ナレーションをつけ、音のバランスをとってMIXすること」です。
収録現場にも音声さんがいますが、MAでは編集後の音の処理を行うという違いがありますが、現場でもMAでも音をMIXする人はミキサーと呼ばれます。

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渋谷のMAスタジオ ナレーションブース

テレビを観ているときに、いいタイミングで「グッとくる言葉」が聴こえてきたり、「素敵な音楽」が聴こえてくることで心が揺さぶられること、それが私にはなんとも面白く感じられたのが、この仕事に興味を持ったきっかけです。

■ どんなことをしているの?

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  DAWの例

現在私は、アシスタントとして先輩ミキサーの仕事を見てお手伝いをしています。具体的には、「立ち上げ」「コピー」等と呼ばれる作業が中心です。
「立ち上げ」とは、映像とそれに付随する音を、編集ソフトであるDAW(Digital Audio Workstation)に取り込む作業のことです。取り込む時には編集された元の音だけではなく、音響効果(通称:音効さん)さんが選んだ音楽やSE(Sound Effect)と呼ばれる効果音も取り込みます。
ちなみにMAミキサーは選曲をしません!

会社に入ってみて驚いたのは、小学生のころからは見なくなったテープメディアをいまだに使っているということです。テープもまだまだ現役なんですね。


■ 今とこれから

目に見えない音の世界は難しいです。だからこそ面白いと感じ、憧れてこの業界に入ってきました。
このような業界に就職したいと思い、大学も音に関する授業を専攻していました。
MAに配属され一番難しいと思うのは、作業の過程での心配りです。制作意図や要望を正しく把握するためにも、自分のやっている作業だけに没頭していてはならないのです。

いま私はアシスタントとして先輩方の作業がスムーズに進むようにするにはどうしたらいいか考えつつ日々業務にあたっているのですが、まだなかなか思うようにいきません。長時間の作業が終わった後でも丁寧に教えてくださる先輩方に報いるため、まずはアシスタントとしての仕事を全うして、先輩方の作業負担が少しでも軽くなるような働きができるようになること、それが今の目標です。
そのために、機材を自在に操れるようになるようトレーニングを積むのはもちろん、私がどう動けばその場において少しでも役に立てるのかを場の雰囲気から汲み取り、それに対して適切に行動できるようにならなければと思っています。そして、先輩方のようなカッコいいミキサーになりたいと思います。

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筆者


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