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Freshman's Report 2017 Vol.8 「ノンリニア編集」

2017.11.16 ポスプロ技術

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6月の配属から早いもので、まもなく半年が経とうとしています。新入社員リポート8回目の今回は、ポスプロ技術センターポスプロ技術部ノンリニア編集に配属された勝俣がお伝えします。

現在NiTRoでは日本テレビの番組はもちろん、他局の番組やCM、VPなど、ジャンルを問わず多くの作品の編集をしています。NiTRoには汐留に2か所(日本テレビタワー19階、丸進ビル新館)、渋谷に1か所の編集室があるため、私は汐留と渋谷を行ったり来たりの日々を送っています。
編集と一言で言っても様々な業務がありますが、今回は私が勤務している"ノンリニア編集"についてご紹介させていただきます。

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NiTRoSHIBUYA編集室

■ そもそも"ノンリニア編集"って?

編集と一言で言っても手法としては「リニア」と「ノンリニア」に分かれます。
「リニア」とは素材テープを再生し、必要な個所を収録テープに「テープtoテープ」で直接ダビング録画していく手法です。
対して、「ノンリニア」はPCを使用しデータで編集を行い、最後に「データtoテープ」で録画を行う手法です。(収録フォーマットによりテープではない場合も多々ありますが・・・)
私は事前に番組の収録素材をデータとして取り込んだPCを使用し、撮影環境により異なる色を自然な色に近づけたり、演出として色を変えたりする「色調整」や、番組に割り当てられた放送時間に合わせるなどの「尺調整」、さらに映像の切り替わりや、コーナータイトルと呼ばれる映像全面の加工などの「エフェクト」、文字の入力や演出に沿った装飾を施す「テロップ入れ」などを行う編集を行っています。

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ポスプロ作業の流れ

■ 身近な教材

NiTRoでは編集機として主にグラスバレーのEDIUS、キャラクタジェネレータは朋栄のVWSを使用しています。実際には主にエディターが編集機を操作する作業と、アシスタント業務のひとつとしてVWSを使用したテロップ作業があります。テロップは制作担当者が用意してくる文字だけの原稿を元にして、デザインしながら製作していきます。今日のテレビには必須ともいえるテロップ。みなさんはそれを普段何気なく目にしていると思いますが、私は配属されてからというものテレビを見ているとテロップにばかり目が行くようになりました。ただ、それが一番の勉強材料でもあります。番組のジャンルにより、雰囲気は変わりますし、表現の仕方も様々です。昨日より今日、今日より明日と、表現の引き出しを増やしていくことが大事なことだと実感しています。

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EDIUSの作業画面
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VWS作業画面

■ プロのエディターに・・・
配属されてしばらくはテロップ作業だけでいっぱいいっぱいでした。しかし、アシスタントの本職はエディターのアシストです。「エディターが今何を求めているのか」、「制作さんの意向を実現するためには何が必要か」など、最近になってやっと周りと先をみて行動していく余裕が生まれてきました。今はアシスタントとして完璧に業務をこなすことが直近の目標ではありますが、さらに余裕があるときにはEDIUSなどのソフトウエアに触れて操作方法を覚えたり、エディターが過去に作業したデータを見て編集内容を読み解き、同じことが再現できるかを試みたりと、将来エディターとして活躍するために編集機に慣れるところから始めています。

最近ではPCやスマートフォンの普及、動画投稿サイトの人気により、動画編集を始めるハードルは随分低くなりました。私も入社前から様々な動画編集ソフトに触れていたので配属後、エディターが何をしているのかなどを理解するのにさほど時間はかかりませんでした。
しかしそこはプロのワザ。見ているだけではどうしてもわからないこともあります。そんなときは先輩に聞いて解説していただいています。そんなたくさんのプロのワザを吸収して早く先輩方の背中に追いつけるように頑張りたいと思います!

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筆者


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