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ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! ウラカタ大奮闘記

2016.01.08 ポスプロ技術

皆さんご存知、
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP「絶対に笑ってはいけない 名探偵24時!」

年末にテレビでこの番組を見ながら、
ビール片手に、あるいは年越しそばを食べつつ、
抱腹絶倒で新年を迎えた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

NiTRoでは、今回も「絶対に笑ってはいけない 名探偵24時!」の、
撮影・収録そして編集・MAを担当しました。

ロケは2015年11月中旬、関東近県のとある研修施設と野球グランドを貸し切り、
2日間に渡って行われました。
なにせ年越し6時間の大型番組です。撮影・収録の規模も最大級!

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ロケ現場には仮設サブコンも構築され、総スタッフは延べ400名、
うち撮影技術スタッフ総勢90名、カメラの台数はなんと約200台にも及びます!!

という事は、収録素材も常軌を逸する膨大な量になります。

まず撮影した素材を、ノンリニア編集するために、
変換作業(通称「デジタイズ」)をしなくてはなりません。
その重要な作業を担っているのが、
我がポスプロ技術部【チーム・デジタイズ】の精鋭達です。

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通常の番組では撮影が終わってからデジタイズ作業に入りますが、
このメガトン級「大晦日年越しSP」の場合、それでは放送に間に合いません。

そのため【チーム・デジタイズ】の6名が2日間の撮影に張り付き、
メインカメラ10台で撮影している映像を収録しながら、その場で同時にデジタイズし、
収録データの整理にあたりました。

そして全ての撮影が終了すると、
データを含む大量の素材カードをNiTRo SHIBUYAに持ち込み、
メインカメラ以外189台のデジタルカメラ・CCDカメラの
素材変換作業を延々と淡々と続けます。 

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作業は3交代24時間態勢で3週間。
皆の力を結集したデジタイズの終了後、休む間もなく次は編集に入ります。

今回、NiTRo SHIBUYAでの重要な編集作業として、「バレ消し作業」が行われました。
この「バレ消し作業」とは・・・
出演者の表情やリアクションを逃さないように、
200台近いカメラがありとあらゆる場所に仕掛けられています。
これだけのカメラ台数があると、
撮影した映像にも仕掛けたカメラが映りこんでしまうのは仕方がない事です。
しかし、カメラが見えてしまったのでは雰囲気が損なわれてしまいます。

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そこで、この映りこんだカメラや不必要なものをバレない様に編集やCGで消していく作業が、
すなわち「バレ消し作業」です。
この作業は「絶対にバレてはいけない」くらいの気持ちで、
編集マンが入念に作業を行います。

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バレ消し作業前                 バレ消し作業後

この後、テロップ入れを含む本編集、音声を調整するMAと、
年末の納品まで怒涛のような作業が続きました。

そして迎えた大晦日。
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
大晦日年越しSP「絶対に笑ってはいけない 名探偵24時!」は
無事放送されました。

視聴率も第1部(午後6時30分~9時)が17.6%、
第2部(9時~深夜0時30分)が15.3%で、
堂々6年連続の民放トップを獲得しました。

この番組に携わったNiTRoスタッフは放送を見終わり、
"今年も1年やり切った!"感を胸に新年を迎えたことでしょう。

メガトン級の番組は、制作スタッフの創意工夫はもちろん、
大勢の技術スタッフによって作られています。
その舞台裏には、撮影・収録・編集・MA以外にも、
"デジタイズ""バレ消し"という縁の下のチカラ持ち的な仕事があることも、
皆様どうぞお忘れなく!!

hissha.jpg 筆者