日本テレビのニュース情報番組は、
「news every.」や「NEWS ZERO」を
思い浮かべる方も多いと思いますが、
その番組で流れるニュースやスポーツなどの
各項目の映像・音声に注目して
ご覧いただいているでしょうか?
今回は、そのニュース情報番組の
各項目の映像・音声にかかわる部署の紹介です。
日テレタワー4階にあるCVセンター。
ここでは、
日々24時間体制で、主に「news every.」や
「NEWS ZERO」、
「oha!4 NEWS LIVE」、
「真相報道バンキシャ!」、
「Going!Sports&News」、
ニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」など、
ニュース情報番組で流れるニュースやスポーツなどの
映像・音声に関する業務を行っています。
その業務内容は大きく分けて主に三つあります。
1、伝送素材の収録
世界中から送られてくるニュースや
スポーツなどの素材の収録を行っています。
※写真は、リニアの収録スペース
2、映像・音声の編集
各番組向けにOA用のビデオ素材
(短くて30秒~長くて10分程度、ドキュメントなどは1時間近く)を
作っています。
※写真は、編集室(左:リニアブース、右:ノンリニアブース)
3、編集済みビデオ素材の送出
スタジオサブと連携されたサーバー、
デッキから映像・音声が送出され、OAされます。
※写真はノンリニアの送出制御卓
つまり、ニュース情報番組で流れている
編集済みの映像・音声に関しては、
CVセンターが大きな責務を担っていることになります。
仕事の概要だけを聞けば、
「何だ!それだけ...」と思う方もいるかもしれませんが、
ニュース情報番組の映像・音声(素材)にかかわる部署だけあって、
毎日が時間に追われる作業の連続です。
ニュースの素材の伝送がOAの15分前だったり、
OA用の編集済みビデオ素材が搬入されるのが、
OAの5分前を切ったりすることも珍しくありません。
また、CVセンターでは、
長尺のニュース項目などの編集を行う際は、
何人もの編集スタッフが、
事件事故などの同一の項目を担当し、
それを部分ごとに分けて編集作業をすることで、
OAに間に合わせるという体制がとられています。
つまり、一つ一つの作業に
スピードと正確さはもちろんですが、
意外にもチームワークが要求される部署でもあります。
さらに、大きな事故や災害が起こった際は、
何十時間にも及ぶ素材が現場から送られてくることもあります。
ある大規模災害の発生時には、
現地から、一週間で約100時間にもなる素材が送られてきました。
この素材全てを把握するのも一苦労ですが、
編集スタッフは限られた時間の中で
全ての映像や音声を自分自身の目と耳で確認し、
そこから視聴者により丁寧に、そして分かりやすく伝えられるよう、
映像・音声を取捨選択し、編集していきます。
このように、CVセンターでは
日々、時間に追われながらも
視聴者が理解しやすいように
より丁寧な編集が求められます。
さらに、放送事故を起こさない確実性も必要とされています。
そのようなギリギリのせめぎあいの中で、
毎日仕事が行われているのが、ここCVセンターです。
筆者