◎「放送進行」ってどんなところ?
Q.技術の仕事は勤務時間が不規則?
A.放送進行の勤務時間は基本10時~18時です!
Q.お休みはちゃんともらえる?
A.月1程度の土曜出勤はありますがそれ以外は基本的にカレンダー通りです!
Q.技術職場だとやっぱり体力勝負なんじゃない?
A.放送進行なら安心のデスクワークです!
「放送進行」は放送準備部門の部署のひとつで、
技術会社としては珍しい完全デスクワークになっています。
不規則な勤務はほとんどありませんし、徹夜勤務も走り回る事もありません。
大連休や年末年始、それと特番期にはそれなりに残業もあったりしますが、
「ここのところ毎日残業で・・・」って事もほとんどありません。
逆に現場で走り回って汗をかきたい人には刺激がないかもしれませんが・・・
職場の雰囲気はこんな感じです
◎どんな事をしているの?
放送進行で行っているのは簡単に言えばマスターという部署で
番組を送出するための「放送データの作成」とその入念なチェック、
そしてマスターや各番組、
そして全国のNTV系列のネット局さんなどへの「資料の作成」です。
他の部署で作られた番組の編成情報やCM・提供などのデータ(フォーマット)を基に、
そこにVTR素材の情報や生放送の場合は
スタジオの情報を組み込まれた「CUEシート(Qシート)」というデータ(用紙)が
各番組より搬入されます。
それを自動で放送するために、
番組本編とCMなどを切り替える時刻を「イベント」と呼ばれるデータで構築していきます。
その他様々なデータを組み合わせて完成された放送データに仕上げていきます。
(掘り下げるとすごく長くなってしまうので、それはまた別の機会に。)
言い換えれば、紙に書かれたオンエアの予定表を
マスターの送出機器で読み取れるデータの形に変換しているイメージです。
Q.興味はあるけど放送機器の扱いは難しいんじゃない?
A.一般的なパソコンが使えれば十分です!
Q.どんな時が大変?
A.特番の時や延長がある野球などが大変です
私たちの作業は大きく分けるとパソコンでの入力とチェック、
各番組との電話・メールでのやりとりです。
完成したデータのチェックは印刷した紙で行うので、
カメラやVTRデッキなどの放送機器は扱いません。
とはいえ放送を正しく運行する上ではすごく重要なデータを作るので
入念なチェックは欠かせません。
現在データ登録のスタッフは10人ですが、
自分が作成したデータのチェックだけでなく、他のスタッフのデータもチェックします。
人間ですからどうしてもミスはつきものです、それを他の人のチェックで補っていきます。
特番のシーズンになるとレギュラーでは放送していない番組が次々にやってきます。
データがいつもと違うのはもちろん、特殊な運用があったり・・
複雑なイベントになればその分ミスするリスクも・・
そして放送を延長する野球などのスポーツ番組は特に作業量が増加します。
普段何気なく見ている「野球を10分延長してお送りします」というやつです。
試合が長引いた際に自動でデータも延長されるのならいいのですが、
そういうわけにもいきません。
「延長しないで終了する野球」と「延長した時の野球」の放送データは別物なんです。
それだけじゃありません。
「5分延長」「10分延長」「15分延長」などたくさんの想定データがあるんです・・
延長する・しないに関わらず私たちは全てのパターンを登録しておかなければならないので、
その番組だけでかなりの量のデータを作成してチェックすることになります。
今年は夏にオリンピックという一大イベントがやってきます
・・・・やりがいは十分あるでしょう。
Q.文系な私でも大丈夫?
A.大丈夫です、技術=理系じゃありません!
Q.専門知識に自信がないけど・・研修体制はしっかりしてる?
A.時間をかけてしっかり研修できます!
放送進行は運行技術部という部に属しています。
連想されるのはまさに技術系だと思います。
ですがここで扱うのは「営業」「編成」「制作」などに近い技術のイメージですし、
各部署とやりとりをしたり文章や電話で説明することも・・・
文章力や説明力も大事なスキルなんです。
そして機械と向き合うだけの職場ではないので、
数多くの部署と関わりを持てる部署とも言えます。
放送機器を操作する事はありませんが、放送の知識は重要ですし不可欠です。
「先輩を見て技を盗め」という部署ではないので、
ミスのない作業をするためにじっくりと時間をかけて研修してもらっています。
と、色々書きましたが説明としてはごくごく簡単なところだけに留めています。
「次の機会」があったらそこで掘り下げてもいいのですが、
「社内秘」もたくさんありまして・・・
決して派手ではないですが、
日々の安全な放送の為には極めて重要なセクションだと思っています。
普段何気なく見ている番組にもそんな作業があるんだなぁ・・と
少しでも思ってもらえるとうれしいですね。