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NiTRoはラジオもやっています!

2015.07.08 放送技術・写真技術

NiTRoはテレビの仕事が中心ですが、
ラジオ局の仕事もやっていることをご存知でしたか?

現在、NiTRoからはTOKYO FMのマスターに3名、
ラジオ日本のマスターおよびミキシング業務に10名が勤務しています。

今回は、あまり馴染みのないTOKYO FMマスターで、
NiTRoの愉快な仲間たちがどのような仕事をしているのか、紹介します。
1.jpg 

TOKYO FMは半蔵門にあるラジオ局です。
ご年配の方には「FM東京」で通っていますね。

メインの送信所は東京タワーで、周波数は80.0MHzです。
普段ラジオを聞かない方も是非一度
カーステレオやラジカセ・ラジコなどを80.0MHzにしてみて下さい。
60名近いパーソナリティが、個性豊かなトークと音楽をお届けしています。
TOKYO FM局内では、テレビには滅多に出ない超大物アーティストが、
ごく自然に歩き回っています。

災害発生時にも、ラジオがその威力を発揮します。
ラジオはほとんどの場所に電波が届き、情報が得られるためです。
万が一の時は、携帯ラジオを持って避難することをお勧めします。

さて、私たちの仕事ですが、マスターとは放送局の最終段階にあり、
リスナーに確実にコンテンツを届けることが業務の中心で、
とても責任の重い仕事といえます。具体的には...
2.jpg <TOKYO FMマスター>

① 生放送や完パケ番組が決められたフォーマット通りに
   放送されているか常時チェックしています。(CM・提供含む)
   これはテレビ・ラジオに関わらず、マスター共通の基本業務です。

3.jpg <自動送出装置と監視装置>

② マスターから送信所へ正常に伝送されているか、
   またそこから適正に送信されているかを随時チェックしています。

③ 中継現場や各局から番組が送られて来る際には、
   コーデックと呼ばれる機材を使って符号圧縮化された信号を
   元のアナログ信号に変換したうえで送出します。
   その際の回線接続やレベル合わせ等もTOKYO FMではマスターが担当します。

4.jpg <写真中央の青い機材がコーデック>

④ 速報の挿入。
    ラジオはテレビの様にテロップが使えません。
    完パケ番組の場合には、ブースよりアナウンサーさんに読み上げてもらい、
    それを既存の放送の上に直接被せます。
    そのために局内には速報に備えて、
    常時アナウンサーさんがスタンバイしています。

⑤ 完パケ番組の制作が追い込みになり、
   OA当日に仕上がる事がしょっちゅうあります。
   その際はマスターに直接搬入されるので、
   受け取ったものを直ちに技術チェックし、
   オーディオサーバーへの登録を端末より行います。

5.jpg <番組登録装置>

これらの業務をNiTRoのスタッフ3名を含む15名で、24時間365日運行しています。

ちょっとした認識の違いで放送事故は起こります。
制作側との情報共有はとても大切ですし、
マスタースタッフとのコミュニケーションを欠かさないよう、日々心がけています。

さらに昨年末よりマスター業務以外にも経験を積んでほしいという
TOKYO FMさんのご配慮により、スタジオの勉強(短い枠のニュースのミキサー)もさせて頂いています。

6.jpg  <ミキサー卓>

ゆくゆくは尺の長い番組を担当し、
パーソナリティやゲストの方に指示を出したり、
CMをテイクしたりできればなあ...と夢は広がります。

  7.jpg

TOKYO FMのマスターには窓があり、そこから見える景色です。
中央奥が半蔵門で、手前は内堀通りです。 皇居ランニングのランナーもたくさん見えます。
春は桜、秋には紅葉が見事で、 季節を感じながら日々楽しく仕事をしています。

8.jpg 筆者